大学院制度

キーワードは「拡大」と「社会人」

大学院はここ15年ほどで大きく変わりました。変化のキーワードは「拡大」と「社会人」です。大学院への進学者が格段に増加、なかでも社会人大学院生が著しく増えたのが近年の特徴といえます。 この変化を演出したのは文部科学省(国)です。これまで日本の大学院は、事実上、研究者の養成機関でした。しかし、それだけでは社会に貢献していることにならないのではないか、現代の日本社会では高い専門能力をもつ職業人が求められている、大学院に蓄積された知的資産を、高度専門職業人の育成にも使おう――このような議論から、大学院の拡大と社会人の受け入れが図られるようになったのです。


新しい試みが続々と

国の方針は、各大学院のあり方に大きな影響を与えました。たとえば夜間大学院や昼夜開講制大学院の増加が、仕事をもつ社会人に大学院進学の可能性を開きました。これらはもともと制度としては存在していましたが、今よりずっと数が少なく、特に80年代ごろまでは一般の人にあまり知られていなかったのです。 そのほか、通信制大学院や専門職大学院が続々と設置されました。通信制は古くから大学教育で実績がありましたが、ついに大学院レベルまでカバーするようになったのです。職をもつ社会人のみならず、自宅を空けづらい主婦などにも利用しやすい大学院として注目されています。専門職大学院は、文字どおり「専門能力を備えた職業人」を養成するための大学院です。分野に応じて修養年限が1〜3年と定められており、柔軟性の高いカリキュラムを備えています。


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