法科大学院とは

法律家への第一歩
 世の中には法律に関する資格、職業がたくさんあります。その中で最も高い専門性をもつのがいわゆる「法曹三者(弁護士・裁判官・検察官)」です。法曹になるためには、司法試験に合格しなければなりません。司法試験(新司法試験)を受けるためには、原則として法科大学院を修了している必要があります*注)。つまり法科大学院こそ、法曹(法律家)への第一歩なのです。

*注)これまで実施されてきた「旧司法試験」を受験する場合、法科大学院を修了している必要はありません。旧司法試験は2011(平成23)年を最後に廃止されることが決まっています。2011年以後、法科大学院を修了していない人が新司法試験を受けるためには、「予備試験」に合格する必要があります。

法科大学院がつくられた理由
 これまでの司法試験(旧司法試験)にはいくつかの問題点がありました。合格するために長い期間が必要とされ、若い人材の登用が難しかったことや、受験機関(予備校)を利用する受験生が増え、受験テクニックが重視されたことなどです。このような問題点を解消するために司法試験制度全体が見直されることになり、法科大学院はその取り組みの一環として設置されました。

法科大学院の特徴
 法科大学院は、受験テクニックではなく「学習の過程」を大切にする教育機関です。少人数制の教育をとおして、知識のみならず法的なものの考え方を伝えたり、実務に直結する実習の場を提供したりします。研究者教員に加え、実務家教員も教鞭をとっており、これまでの「法学研究科(修士課程)」とは全く異なる雰囲気を備えています。法科大学院の制度上の位置づけは、高度専門職業人を養成する「専門職大学院」です。
 過程を大切にするという理念は、入学試験のあり方にも反映されています。多くの学校では入試の内容を工夫し、受験生をいろいろな角度から総合的に評価しようと試みています。

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