入学後・修了後の注意点

法科大学院入学は「スタート」である
 法科大学院入学は「ゴール」ではなく「スタート」です。法科大学院生は、このことを極めてシビアに実感させられることと思います。
 法科大学院は2004年にスタートし、2006年の春に最初の修了者を出しました。これにあわせて新司法試験が実施され、第1回目の2006年には約48%という合格率(合格者数÷受験者数)を記録しました。マスコミでは合格率の学校間格差ばかりが取り上げられていましたが、法科大学院生は別の情報――「100%合格」という学校がほとんどなかったこと――にこそ注目すべきでしょう。これは、ほとんどの法科大学院からも不合格者が出ており、彼(彼女)らが翌年以降の試験に再チャレンジすることを意味します。第2回目以後の試験は、2006年実施の第1回目より明らかに厳しくなるのです。
 法科大学院修了者は、修了後の5年間に合計3回まで新司法試験を受験できます。しかし、全員がこの期間内に合格できる保証はどこにもありません。このままいくと、数年後にはまとまった人数の「結果的に法曹資格を得られなかった法科大学院修了者」が出現します。彼(彼女)らの去就が注目されますが、少なくとも民間企業はこのような人材の受け入れに積極的ではありません。大学院で専門的な教育を受けた人材ではありますが、新司法試験に合格できなかった印象がぬぐえないからだそうです。
 新司法試験に合格できるかできないかで、その人の人生は大きく変わります。法科大学院入学後・修了後の注意点は、「とにかく新司法試験に合格できるよう勉強すべきである」との一点に尽きます。目標達成に向けて頑張ってください。


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